知っておきたいコーヒー豆の挽き具合
コーヒー豆の挽き具合は、挽き目やメッシュと呼ばれています。
挽き目によって適したコーヒー器具もあるので、大まかに解説していきましょう。
コーヒー豆の挽き目は5種類
- 極細挽き
- 細挽き
- 中細挽き
- 中挽き
- 粗挽き
極細挽き
とにかく細かい、粒というよりは粉状に近い
エスプレッソに最適
細挽き
目視でギリギリ粒がわかるくらいに小さい
ドリップで濃いコーヒーを飲みたいときはこれ
中細挽き
一般的な砂糖や塩くらいの粒の大きさ
ペーパードリップなど、日本によくあるコーヒーメーカーに適した大きさ
中挽き
ネスレのインスタントコーヒーの粒くらいの大きさ
粒が大きい分、抽出に時間がかかるのでサイフォンやフレンチプレスなどがぴったり。
粗挽き
いかにも砕いたなって感じの粒
味をしっかり引き出すには、お湯に長い間つけなくてはいけない。網目の大きいフィルターには粗挽きしか適さない(粗挽き以下の小さい挽き目だと網目をすり抜ける)
パーコレーターぐらいにしか使わないかな
パーコレーターって何?って人はコッチ▽の記事を読んでみて!
パーコレーターがあればキャンプでも淹れたてのコーヒーが飲める!【オススメのパーコレーターも】
挽き目によって変わる味
以上の説明を見ると・・・
適した粒以外の豆は使っちゃいけないの?
ってなりますよね。
挽き目によって最適の淹れ方があるだけで、それ以外は絶対にダメってことではなく、目安・一般論として指標にする程度が良いかと。
実際に筆者は、エスプレッソマシンで細挽きのコーヒーを落としたことがありますが、普通に美味しかったですよ^^
ただ、エスプレッソというには少しパンチが弱かったですが。むしろパンチの弱いエスプレッソが飲みたいって時には良いのかなと思いました。
このように、挽き目が違うと風味も変わってしまうのです。
挽き目が荒いほど、軽い・薄い・浅い
筆者の例では普段使っている極細挽きよりも荒い細挽きでエスプレッソを入れたせいで、パンチが弱い、つまり軽い味わいになっていたのですね。
エスプレッソはいわゆる、苦みや深みを楽しむものなので、基本的には極細挽きが好まれています。
適した器具を使用するのも大事
挽き目によって味わいが変わるのなら、色んな挽き目を試してみたいですよね。
でも、注意したいことが一つ。コーヒーの器具によっては適さない挽き目もあるということ。
失敗例▽
- ペーパードリップで苦味の強いコーヒーを飲みたい
- じゃぁ苦味が強くでる極細挽きでいれよう
- 全然お湯が落ちていかない!!
理由は簡単なのですが、粒が小さいほど密度は高いのでお湯は流れにくくなります。
エスプレッソが極細挽きの豆なのに、あんなに早い時間で落ちてくるのはお湯に圧力をかけてるからです。
なのでペーパードリップのように重力のみでお湯を落とそうとなると時間もかかるわけですね。
ドリップコーヒーで苦いやつが飲みたい場合は、挽き目を調節するのではなく、コーヒー豆の焙煎度が深いものを選びましょう。
焙煎度は浅いと、弱く薄く。深いと強く濃いコーヒーが抽出されます。
コーヒー豆の挽き方
コーヒー豆を砕くにはコーヒーミルが必需品。
豆をゴリゴリ粉砕する器具でハンドルを回す手動タイプと電動で回す電動タイプがある
コーヒー豆を挽く手順
- コーヒー豆を使う分だけ計る
- 計った豆をミルに入れる
- 挽き目のメモリを好きな大きさにセット
- (手動)ハンドルを回す・(電動)スイッチを押す
コーヒー豆はできるだけスケールを使って重さを図るとさらにベター。
理由はここで詳しく解説▽
コーヒー豆の重さはとっても重要
挽き目のメモリは大体数字で表されていますが、器具によって大きさの微妙な違いがあります。何度か使っていくうちに、自分の好みの引き目はわかってくるはずなので、慣れないうちはちょっとずつ様子を見ながら挽くと失敗は避けられますよ^^
手動でミルを挽くコツ
早く挽こうとめっちゃハンドルを高速で回すこと。
残念ながら、これはNG行動。
なぜかと言うと、早くハンドルを回すことでコーヒー豆に熱が加わりやすくなってしまうからです。
コーヒー豆は熱が入ると、うまみや香りが逃げてしまいます。
遅すぎず早すぎず一定の感覚でリズムよくハンドルを回すこと
一定の早さを保って挽くことによって、豆の挽き目が安定して狙った粒の大きさになりやすいのです。めちゃくちゃに回すと、挽き目にバラツキがでてしまい、味のバランスも悪くなります。
手動と電動どっちがいいの?
ミルにもたくさんの種類がある、まず大きく分けて手動・電動。そして、豆を砕く刃のタイプや材質も様々。
コーヒーミルをこれから買おうと考えている人向けに、手動・電動それぞれのメリットとデメリットを上げてみました。
手動コーヒーミル
メリット
- 電気代がかからない
- サイズの小さいなものが多く、携帯に便利
- レトロ感のあるものなど、置いててカッコいい
- 楽しい
- ゴリゴリ音が心地よい
デメリット
- 毎日挽くと筋肉痛になる
- 電動と比べると時間がかかる
- お客さん用に数杯分を挽くとさらに筋肉痛になる
挽いてる時のあのゴリゴリ音は物凄い癒しをもたらしてくれます。これだけで買った価値あるわって思いましたね。
ただやっぱり、毎日飲む人が毎回手動で挽くにはちょっとキツイかな^^;
腕の筋トレとしても取り組めるので、筋肉をいじめたい人には手動がオススメ。
筆者が欲しい手動のコーヒーミル3選
初めて買うならハリオのセラミックスリム▽
ハリオのセラミックスリム | |
インテリアとしてもカッコいいカリタのドームミル▽
カリタ ドームミル | |
アウトドアに持ってくならキャプテンスタッグのハンディーコーヒーミル▽
キャプテンスタッグ ハンディーコーヒーミル | |
厳選3種を比較 | ハリオ セラミックスリム MSS-1TB | カリタ ドームミル | キャプテンスタッグ PERL METAL |
---|---|---|---|
本体重量 | 250g | 800g | 219g |
本体サイズ【幅x奥行きx高さ(cm)】 | 15×7.24×22 | 18×11.5×18 | 4.6×4.6×13.5 |
豆が入る容量 | 24g | 25g | 17g |
刃の材質 | ステンレス | 硬質鋳鉄 | セラミック |
値段 | 2,000〜2,200円 | 2,400〜2,900円 | 3,400〜4,000円 |
ハリオは耐熱ガラスを扱っている会社で、コーヒー器具も有名どころ。
ハリオの得意とする耐熱ガラスは【ハリオ セラミックスリム】にも使われており、熱に弱いコーヒー豆にはパーフェクトな相性。デザインもシンプルでどんなインテリアにも合います。
カリタはコーヒー機器をメインに扱う会社で、1959年から設立しているコーヒーメーカーの老舗。
最新の機器から昔ながらのレトロなものもお手の物で、【カリタ ドームミル】も雰囲気が抜群の格好良さ。部屋に置くだけで映える一品で、むしろ飾るために欲しいかも。
キャプテンスタッグはキャンプ用品を扱っている日本の会社で、イメージとしては使い勝手と値段に重きを置いた、コスパ重視のラインナップになっています。
【キャプテンスタッグ ハンディーコーヒーミル】も例にならって、使いやすさ・値段・デザインをステータスで表すとまん丸になるんじゃないかなってくらい、オールラウンダーの優良コスパ。
電動コーヒーミル
メリット
- 手動と比べて格段に早い
- 数杯分の豆も楽々
デメリット
- うるさい
- 大きめのサイズが多い
- 毎日挽くと電気代が気になる
- 置く場所に電源コードの確保が必要
なんといっても早い。ゆっくりとした時間に癒しを求める人もいれば、時間効率が超重要視な人もいるわけで、時間に価値を求める人には電動がオススメ。
でも早朝の時間帯に飲む場合は、ギュイーンと壮大な騒音を立てるのでそこは注意しておきたいところ。
筆者が購入を考えてる電動コーヒーミル3選
手頃にいくならメリタのパーフェクトタッチⅡ CG-5B▽
メリタのパーフェクトタッチⅡ | |
本格的にいくならデロンギのデディカ コーン式コーヒーグラインダー KG521J▽
デロンギのデディカ コーン式コーヒーグラインダー KG521J | |
まさかの持ち運びOKだと!?ハリオ スマートG▽
ハリオ スマートG | |
厳選3種比較 | メリタ CG-5B | デロンギ KG521 | ハリオ スマートG |
---|---|---|---|
本体重量 | 1.1kg | 2.8kg | 305g |
本体サイズ【幅x奥行きx高さ(cm)】 | 11.3×15.3×21.9 | 15.5×25.5×38.5 | 5.9×5.3×33.2 |
豆が入る容量 | 100g | ? | 24g |
可能な挽き目 | 細挽き〜粗挽き | 極細挽き〜粗挽き | 細挽き〜粗挽き |
刃の材質 | ステンレス | ステンレス | ステンレス |
刃のタイプ | プロペラ | コーン | フラットカッター |
コードの長さ | ? | 1.0m | コード無し(USB充電) |
値段 | 7,500〜8,800円 | 18,650〜19,900円 | 9,800円 |
メリタはドイツのコーヒー会社で設立1908年で100年以上もの歴史を持っています。創設者のメリタ・ベンツは世界で初のペーパードリップを考案した人です。
【パーフェクトタッチII】は信頼と実績のある会社だからこその安心があり、価格もお手頃。
デロンギはイタリアの家電メーカー、で主にキッチン用品を得意としています。
【コーヒーグラインダー KG-521】は本格的な構造ながら値段は抑えめで入門者でも手がだしやすい、ガッチガチの本格派は高額で嫌煙しちゃうけどこれなら、と思えるちょっと上のランクを目標としてる人向け。
ハリオはやっぱり優秀なコーヒー器具をだしてきます。
【ハリオ スマートG】は電動ミルなのに持ち運べちゃう!しかも電動と手動の2Wayスタイルとかもう最強に仕上がっています。
まとめ
コーヒー豆の挽き具合を理解してコーヒーミルを使ってみよう▽
- 挽き目の種類は5種類
- 挽き目は器具・趣向に合わせる
- コーヒーミルの手動・電動は用途や好みで選ぶ
- 極細挽き
- 細挽き
- 中細挽き
- 中挽き
- 粗挽き
コーヒー豆の挽き方はただミルに豆を入れて回すだけ。
しかしそれだけで簡単に上手くいくはずもなく、豆や器具に合った挽き具合、好みの味など色々と考えさせてくれますね。
コーヒーミルの電動・手動どちらを買うかは、初めて買う人なら本当に迷いどころ。