フラットホワイトはラテじゃないという定義

コーヒー

フラットホワイトとラテは似てるけど別物のコーヒーです。

見た目一緒だけど違いあるの?

そう、実はあるんです。フラットホワイトの作り方やミルクの割合は全然ラテと比べて違いますし、飲んだ時の口当たりにも相違があります。

今回はフラットホワイトの詳しい定義や発祥を解説、ラテやカプチーノとの比較とスタバでのフラットホワイトの存在をまとめてみました。

サムネの答えは「ラテ」でした!
なぜかは気になる人はスクロールしないで答えまで飛んでみて

フラットホワイトとラテの違い

同じコーヒー飲料のフラットホワイトとラテですが、差異がある以上は別の飲み物です。

この2つの違いを見ていきましょう。

割合が違う
フラットホワイトはミルクの割合が少ない
ラテはミルクの割合が多い

どちらもエスプレッソをミルクで割るのですが、その割合が違います。

フラットホワイトはラテよりも・・・
スチームミルクの割合が多い
スチームミルクのきめが細かい

ミルクをスチーミングするとフォームドミルクとスチームミルクが出来上がります。
フラットホワイトはスチームミルクはたっぷりでフォームドミルクは極力少なめに作られるのです。

スチーミングとは
ミルクをスチーム(蒸気)で温めることで、空気の泡が多いのがフォームドミルク・空気があまり含まれていないのがスチームミルク

フラットホワイトはラテと比べると、泡のきめが滑らかでシルキーな舌触りになります。

ラテはフォームドミルクが1cmぐらいあるのが目安ですが、フラットホワイトのフォームドミルクは薄く平らになるくらい。

サムネ画像はミルクの層が数cmはあるので「ラテ」が正解。

ミルクの割合を比較

フォームドミルクとスチームミルクの割合に違いがありましたが、全体的なミルクの総量もフラットホワイトとラテでは異なった分配になっています。

フラットホワイト
エスプレッソ1に対してミルクが2

ラテ
エスプレッソ1に対してミルクが3

エスプレッソは1ショット(30ml)で、通常ラテなどを作る場合は2ショットで淹れます。

したがって、エスプレッソの量は約60mlとなり、フラットホワイトのミルクは約120ml含まれることになりますね。

対して、ラテはミルクがエスプレッソの3倍なので、180mlが基本的な量です。

ちなみにカプチーノはエスプレッソ1:フォームドミルク1:スチームミルク1

もちろん、好みや店によっても割合は変わりますが目安の量はこんなもの。

フラットホワイトの定義はない?

他のコーヒーに比べてフラットホワイトがでてきたのはわりと最近。

昔から飲まれているものだと、時が経つにつれ定義もしっかりしてきますが、フラットホワイトはコーヒー界ではまだまだ新参者なので作り方や量などがあまり定まっていません。

一応ほとんどの人の認識として、上記で説明した通りではありますが、ラテと混同されるなどでガチガチに決まった定義では浸透していないかなと思います。

コーヒーあるある
定義がブレまくった種類が多くて何がなんだかわからん

フラットホワイトの他にも日本では人によってアメリカーノも微妙に違った認識で捉えたり・・・

アメリカーノとアメリカンの違い知ってる?

発祥はオーストラリア

フラットホワイトの発祥地はオーストラリア

オセアニアの辺りではフラットホワイトが大人気です。日本ではまだ知れ渡ってないフラットホワイトですが、オーストラリアやニュージーランドの住民に知らない人はいないぐらい。

なぜフラットホワイトと呼ばれるのか

1960年代〜70年代のオセアニアではラテのことをホワイトコーヒーと呼んでいました。(おそらく現地にはロングブラック・ショートブラックがあったからかな?と筆者の想像)

その時代にオーストラリアのカフェで度々“White Coffe – flat.”(ホワイトコーヒー、フラットで)と頼まれたそうです。フラットとは平らという意味、つまりホワイトコーヒー(当時のラテ)をミルク少なめで作ると表面がフラットになるため、そう呼ばれていったのです。

スタバのフラットホワイトとラテ

日本のスタバにはフラットホワイトがメニュー上に残念ながらありません。

がしかし、ミルクの割合はカスタマイズできるので自分で調整してフラットホワイトに近いものはできます。ミルクの柔らかいきめ細かさにこだわりがなければ、十分にフラットホワイトを味わえるはずです。

例えば▽
ラテ+追加でエスプレッソ1ショット

また、バリスタさんにフラットホワイトっぽくカスタマイズしてほしいと伝えれば、いい感じのカスタマイズを提示されるかも。

海外のスタバでは、フラットホワイトは普通に提供されておりますが、トール・グランデ・ヴェンティのサイズが選べるラテと比較してフラットホワイトはサイズが選べません、ショート一択。


こちらはドイツのスタバメニュー

海外にあるスタバの最小サイズはトールでフラットホワイトやエスプレッソ以外のコーヒーはショートサイズがありません。

筆者はヨーロッパのスタバで初めてフラットホワイトを頼んだときにショートサイズの紙コップあったんだ、と驚きました^^

フラットホワイトでおうちカフェ


おうちカフェでフラットホワイトを飲んでゆっくり過ごしましょう!

フラットホワイトに必要な材料▽

  • 極細挽きのコーヒー豆(深煎りが推奨)
  • ミルク(脂肪率3.5%が推奨)
  • できれば浄水された水

フラットホワイトに必要な器具▽

  • エスプレッソマシン
  • タンパー
  • スチーマー
  • ミルクピッチャー

作り方▽

  • コーヒー豆をセットする
    • バスケットに豆を平らに詰める
    • タンパーで豆を押す
  • ミルクをスチーミングする
    • ミルクピッチャーに120ml入れる
    • スチームミルクを作る
  • エスプレッソを落とす
  • エスプレッソにミルクを入れる

ステイホームする人が増えている昨今ですが、自宅でも美味しいフラットホワイトが飲みたいですよね

練習しておうちの人に振舞ってみてはどうでしょうか?
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